鬼、金を食らいに旅に出る

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【海外旅行中止】ミャンマーを旅行する予定が、成田で出国中止スタンプだけをゲットしちゃいました

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こんにちは。鬼です。

 

旅行の写真を整理していたところ、ちょっと変わった写真を見つけたという話です。

皆さんが海外旅行に行く際に、必ずパスポートに押されるスタンプがありますよね。そうです出国スタンプです。

また、それに対をなして帰国の際にも帰国のスタンプが押されると思います。

出国中止スタンプ

一般の方が海外旅行に行く際には、ほぼ100%この2つのスタンプが1度の海外旅行ごとに増えていくはずです。

これに該当しないケースは、出国審査を終えてから外国に入国しないで戻ってくるケースくらいではないでしょうか。

 

ちょっと前の話になるのですが、飛行機に乗る直前に旅行をキャンセルした経験があり、その際に押していただいたのが『出国中止』のスタンプです。

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見にくい画像ですみませんが、『出国中止 NOT DEPARTED』という文字が金色のインクで押されております。

光に照らすとキラキラしており、ちょっとカッコいいです。

 

このスタンプをゲットしたからといって、なんのメリットもありませんが海外旅行好きの友人から珍しがられた経験から、公開してみようかなと思った次第です。

 

一応、『出国中止』スタンプをゲットした状況と、旅行がキャンセルになったその後についてせっかくなので語らせて頂きたいと思います。

 

当初の目的地

どこ行きの旅行をキャンセルしたかというと、仏教国のミャンマーです。

当時、やっとミャンマーが観光地として注目されだしたということもあり、3連休に1日だけ有給を取得して男2人での旅行を計画しました。

 

今にして思えば世界遺産のバガン遺跡に行きたかったと思うのですが、当時はバガン遺跡がさほど有名ではなかったということで、ヤンゴン市内とゴールデンロック(絶妙なバランスで断崖から落ちそうで落ちない金箔まみれの巨石)観光を予定しておりました。

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成田発着のキャセイパシフィック便でのフライトです。

この時は、プライオリティパスはおろか、陸マイラーとしての活動もしておらず、かつ友人もJALサファイア会員ではなかったので、ラウンジの存在すら知らずに空港のベンチに腰掛けて時間をつぶしてました。情報って本当に大事ですね。

 

機材トラブルのため航空機遅延 

関西からピーチに乗ってやってきた友人と合流し、キャセイパシフィック航空のチェックインを済ませ、順調に手荷物検査、出国審査まで終わらせました。

そして、出発ゲートに40分ほど前に到着したのですが、何やらあわただしい雰囲気です。

よくよく聞いてみると、機材トラブルで出発が遅延する見込みとのことです。

この時点では、まだミャンマー旅行を中止する気はさらさら無かったので、キャセイパシフィックがお詫びとして配っていたミールクーポンを使用して軽食とビールをおいしく頂きました。

 

ほろ酔い気分で、いい思いをしたなと思いながら出発ゲートに戻ると、まだ機材トラブルが解消できていないとのことです。

おやおやと思い始めたのはこの頃です。何せ、キャセイパシフィック利用ということは、香港を経由してミャンマーに入国するため、香港での乗り継ぎが間に合わないと予定が狂ってしまいます。

キャセイパシフィックの地上係員に確認すると、乗り継ぎに間に合うかは五分五分で、もしも乗り継ぎ時間に間に合わなければ、香港からミャンマーへは次の日の同じ時間のフライトになると言うのです。

 

えっ!という感じです。

4日しかないスケジュールではミャンマー観光は2日しかありません。そのうち1日が削られるとなるとミャンマー1日観光で10万円ほど旅費がかかるというあまりにもコストパフォーマンスが悪い旅行になってしまうのです。

 

ここからが、私たちとキャセイパシフィックの地上係員、そして旅行代理店との交渉開始です。

旅行代理店は、もしも飛行機に乗らないのであれば、旅費は全額払い戻してくれるということで、まあまあの誠意を感じられました。しかし、ゴールデンロックは友人が個人で別会社にオプショナルツアーを申し込んでおり、こちらの費用はキャンセルできないことが確定しておりました。

旅行代理店では、このオプショナルツアー代金までは面倒見切れないというのが回答でした。

 

次に、キャセイパシフィック側ですが、既に飛行機への搭乗が開始されていることもあり、なんとか私たちにも飛行機に乗ってくれとお願いしてくるわけです。

預けたトランクも既に飛行機に積み込まれているとか言われると、乗ってしまおうかと一瞬迷いました。

迷いましたが、冷静になって友人と相談した結果、香港は僕も友人も何度か行ったことがあること、ミャンマーについても焦って旅行するほど行きたいかというと、それほどでもなかったということで、今回は潔くキャンセルすることにしました。

 

出国中止スタンプとご対面

その後は、氏名を伝えてトランクを飛行機から下ろしてもらい、成田空港の係員に連れられて出国ゲートの横の事務所に連れて行かれました。

初めての体験で緊張していると、別の係員がお菓子の缶と思われる入れ物と共に登場し、その缶から取り出したのが問題の『出国中止』スタンプです。

そして、晴れて出国が中止されたのでした。

手荷物検査とか、免税品を購入してないかといった話はされたと思うのですが、正直いうと記憶に無いです。

それだけ気持ちがどこかに行っていたという事なのかもしれません。

 

トランクが手元に戻るまで30分ほど待たされましたが、無事成田を後にすることができました。どこにも行ってないのに凄く疲れた成田旅行になりました。

 

その後

その日は、武蔵野の私の自宅に戻り、近場で酒を飲んではおおいに盛り上がりました。

飲みながらポッカリと空いた予定をどうするかという話になり、急遽箱根の温泉旅館でゆっくりすることになりました。

 

次の日は朝からロマンスカーで箱根に向かい、一日中温泉につかっては酒を飲むという優雅な時間を過ごすことができたため、これはこれで良かったなと思いました。

こういうことも楽しんでいかないとですね。

 

旅行代金のその後

結果的に旅費は全額戻ってきたうえに、2万円程プラスになりました。

1ヶ月間ほどキャセイパシフィック航空さんと交渉を重ねた結果、キャセイパシフィックさんとは何の関係もないゴールデンロックのオプショナルツアー代金も含め、迷惑料としてもいくらか頂くことができ、なんと箱根の旅行分を差し引いてもおつりが来るという最高の結末を迎えることができました。

 

キャセイパシフィック航空さんには感謝あるのみです。

さすがキャセイパシフィック航空と言っておきましょう。

  

鬼でした。