鬼、金を食らいに旅に出る

金の為なら手段を選ばず、マイルの為なら手間を惜しまず、旅の為なら鬼と化す

大金を手にした場合あなたは冷静さを保てますか?私は金銭感覚が崩壊しました

Money

こんにちは。鬼です。 

今日、あなたが何かの弾みで大金を手に入れたと仮定します。
金額は、そうですね、あなたの年収の2倍程としましょう。
まとまったお金をいきなり手に入れた時、あなたはどんな行動をとるかご自身で想像できますか?

お金を手に入れた時の私の行動

私はと言うと、湯水のごとく浪費してしまいました。
大金を前に舞い上がってしまい、我を失ったという表現の方が正しいかも知れません。

今現在、大金を手に入れたら会社を辞めて世界中を遊び回りたいとか、セレブのような生活をしてみたいとか思ってる人は、きっと私のようにお金を浪費してしまうのではないかと考えられます。

逆に、大金を得たら貯蓄に回すぞとか、投資するぞとか日頃から考えている方は、多分そこまで金銭感覚が狂わずにやっていけると思います。

まあ、実際に大金を得てみないと自分がどうなるか分からないと言うのが正直なところでしょうか。

 

今回は、この先の人生で思いがけず大金を手に入れてしまった時に、やってはいけない行動を私の実体験を踏まえお伝えしたいと思います。

失敗の歴史

私は、社会人になってからまずはFXを始めました。

当時はレバレッジの規制も緩く、まさに一攫千金を狙える手段として広く知れわたっており、ギャンブル感覚で始めたのです。

 

※レバレッジとは、簡単に言うと自分が持っている金額以上にお金を動かせるという制度です。しかし、ハイリスク・ハイリターンのため、一歩間違えば本当に一瞬で全財産を失いかねない諸刃の刃です。

リーマンショック

当時、私の戦績はと言うと波はあったものの、小さく勝って、大きく負けるという典型的な負けパターンを繰り返し、挙句に買ポジション保持のまま2008年9月15日を迎えました。

 

そうです。リーマンショックが発生した日です。

コツコツと貯めた数百万円がほぼ一夜にして泡と消えました。

 

PCの前で、永遠と下がり続けるチャートをまるで他人事のように眺めていた光景は今でも昨日のことのように思い出されます。

なんと表現していいかわからない虚無感、恐怖感を感じて心臓を握られているような息苦しさを感じましたが、生活費だけは別の口座にしていたのでなんとか一命を取り留めた格好です。

東日本大地震

ただ、数ヶ月も経つと、スズメの涙ほどの種銭が生まれたため、リーマンショックの傷を癒そうと懲りずにFXにちょくちょく手を出す日々が続きました。

大きな勝ちもなければ負けもないと言う状況がしばらく続き、2011年3月11日を迎えました。


そうです。東日本大地震が発生した日です。

東北を中心に多大なる犠牲を生んだ災害になってしまいました。

そして、この震災の影響は経済にも多大なる爪痕の残す結果となり、またしてもコツコツ貯めた100万円を溶かしてしまいました。

Brexit(ブレグジット)

月日が流れ、2016年6月23日を迎えました。

私はこの頃FXから足を洗い、株式投資まっしぐらでしたがTVで頻繁にイギリスのEU離脱を放送しており、そのどれもが離脱は考えられないと言っておりました。

私も絶対に離脱はないものだと確信しておりました。

世間でも離脱の可能性は0%に近いとまで言われていたため、ほんのちょっとだけ、お小遣い稼ぎをやろうと思い、FX口座に10万円を振り込んでしまったのです。

 

ポジションはもちろん『買い』です。

離脱しなければきっと少しは上がるだろうと思ってましたが、まさかのEU離脱です。

ビックリしましたね。

何にビックリしたかというと、10万円が本当に一瞬で口座から姿を消したことにです。

この時は流石に笑ってしまいました。

そしてこの時、FXには二度と手を出さないと誓ったのです。

陸マイラー活動

誓ってから数か月後に、私は空を飛ばずにマイルを貯めるいわば『陸マイラー(おかマイラー)』の道に入っていました。ポイントサイトという何でもかんでもポイントに還元されるサイトと通して、クレジットカードの発行や、FXの口座を開設するだけで信じられない程のマイルを得ることができる為です。

そして、FXの口座を作って一瞬だけ取引するくらいなら問題ないだろうと思い、手っ取り早くマイルを獲得できるFX案件に手を出したのです。

本当に意思が弱いというか、もう本当にどうしようもない人間です。

 

ここでの失敗は、システムトレードの案件に手を出したことです。

システムトレードとは、FXでの売り買いをシステムに任せるため、自分の意思で取引を開始できないのです。うまくいけば勝てるみたいですが、FXの神様から見放されている私は例のごとく負け続けました。

まさかの掛け金の50%マイナスという結果をたたき出し、マイルを得た代わりにお金を失いました。恐るべきFX、恐るべきシステムトレードです。

今度こそ、FXからの離脱を決意をしたのでした。

 

※2017年6月30日追記

決意もむなしく、今現在もFXに毒されている状況が続いています。

しかし、今回は心意気が違います。今回はFXへの復讐に立ち上がったのです!

その様子は別ブログで日々更新中です。

成功の歴史

FXでは、コテンパンに打ちのめされましたが、株式投資では成功を収めた経験があります。でなければ、このブログを書く余裕はなかったでしょう。

 

株式投資で、まず手を付けたのはSONYなどの有名どころの株です。

やり方を覚える為にいろいろな銘柄を検討するうちに、ガンホーという会社に目が行きました。その当時、パズドラで一世を風靡した会社です。

一攫千金を夢見るためには一足遅くなってしまい、ガンホーではほとんど利益を上げることはできませんでした。

しかし、アプリの売り上げランキングが株価に直結するなど、分かりやすいという点でアプリ作成会社に絞って投資を始めるきっかけとなった会社であることは間違いありません。

人生を左右するゲームとの出会い

そんな中、2013年10月頃にあるアプリを見つけたのです。

まさに天啓に導かれるように、そのアプリの虜になっていきました。

多額の課金までして遊んだゲーム名は『モンスターストライク』です。

mixiの新オフィスにお邪魔しました

開発会社は一昔前にSNSでお世話になったmixiです。

なんの迷いもなく、mixiに全財産の9割りを賭けることにしたのです。

当時は『モンスターストライク』なんて振り向きもされず、辺りはみんな『パズドラ』で遊んでいました。

しかし、TVでCMが流れ始めた頃からじわじわと話題になりだし、想像の遥か斜め上を行く決算発表により連日ストップ高になるなど、今にして思えば夢のような日々でした。

 

▼mixi株価の推移

2013年09月27日 モンスターストライク(モンスト)リリース

2013年10月01日 231

※この辺りでmixi株を大量購入

2013年11月01日 675

2013年12月01日 1540

2014年01月01日 1060

2014年07月01日 5990

2015年01月01日 4480

 

含み益も雪だるま式に膨れ上がり、ちょっと怖くなるほどの金額が口座に存在していたのです。

2014年07月にピークを迎えた頃は、お金は湧いて出てくるものだと本気で思っていました。

Japanese Yen Bills

金銭感覚の崩壊

この、お金が湧いて出てくる感覚というのは本当に危険です。

だって、使っても使ってもお金は減らないと思っているのですから、必然的に消費額も増えていくのが人間というものです。

これを、金銭感覚の崩壊現象と私は名付けました。

崩壊現象の始まり

まず、気持ちが凄く大きくなり無性に奢りたくなるというのが、私の金銭感覚の崩壊現象の始まりでした。

職場の後輩と天ぷらの高級店(コース料理一人あたり3万円弱)に行って奢ってみたり、日本酒がおいしいと噂される酒場巡りをしたりと欲望のままに行動しておりました。

崩壊現象のピーク

周囲の期待を裏切らず、mixiの株価は更に上昇していきました。

株化が上がった時に実施された1株から5株への株式分割も経験し、手持ちの株数も一気に5倍の数に増えて、そろそろ上昇も一段落か誰もが思っていた間も株化の上昇は止まりませんでした。

 

もともと旅行好きであった私は、ミクシィの利益を切り崩して毎週末に旅に出ることにしたのです。

はい。毎週です。

金曜日の夜に行先を決め、飛行機とホテルを定価で予約するという生活を数か月続けました。

それに加え、時間がある時には海外旅行にも積極的に行きました。

旅行先では、高額なオプショナルツアーに申し込んだり、有名な料理や旨いと言われる料理を我慢せずに全て食べ歩き、ありとあらゆる贅沢を満喫した気がします。

 

極めつけは、実生活の基盤をベースアップしてしまった事です。

毎食1000円を超える食事をしている状態です。なにせ、お酒に合う生ハムとか高級缶づめなんかも我慢せず食べていたので、まさにお金を湯水の如く消費する日々が続きました。

崩壊現象の終焉

金銭感覚が崩壊して1年ほどが経った頃、mixiの快進撃も下火になってきていました。

これだけ、旅行して日々お金を消費していれば、どこかで必ず底を着くことは流石に私でも気が付きました。

 

このままではいかん!

 

その時、mixiで稼いだお金はピーク時の3割程度になっていました。

しかし、染み付いた浪費癖はなかなか治りません。

まさに消費中毒だったと思います。

わかっていても買い物が止まらないのです。

 

ここからは、地道なリハビリ生活を送るしかないと思い、まずは日々の食費を1000円に抑える『努力』をする事を目標としたのです。

一時的にでもお金を得て良かったこと

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お金を得て、金銭感覚は崩壊しましたが、今にして思えば良かったことの方が多いです。

何せ、思う存分旅行したり、美味しい料理を食べる事ができたのです。

アフリカにも、イタリアにもヨーロッパ諸国にも、国内のありとあらゆる場所にも行けたという経験は消えるものではありません。

この経験という点に於いては、本当に良かったと思っています。

 

そして何より、大金を実際に手に入れた時に、自分がどのような行動に出るかを知る事ができたのが一番の収穫です。

節約への目覚め

mixiの夢から覚めて早2年が経とうとしています。

現在の私は、お金に困ってはいないものの、億万長者になれずに日々の生活を送っています。

できるだけ贅沢はせず、しかし、ここぞと言う時にはお金を出せる人間になったと感じています。

生活の中でも節約する術を確立しましたし、できるだけお金をかけずに旅行する為の知恵も付きました。

節約するにも情報が大切ですので、常にお得情報がないかアンテナを高くして見張っております。今後はいろいろな情報を共有できればと考えています。

それと、投資自体は続けており、次の期待銘柄も決めています。ずばり『ネガワット』関連株に集中投資しています。

mixiのような銘柄には簡単には巡り合えませんが、もし2回目が私に訪れるのであれば、その時は冷静に行動したいものです。

 

目標は2億円です。今では1億円を目の前にしても全く動じない自信があります。

そして、2億円を元手に分散投資やFXのスワップポイントを稼ぎ、元手を減らさずに生活できるお金を生み出す仕組みを構築していきたいのです。

おじいさんになる前に実現させたいものです。

鬼でした。