鬼、金を食らいに旅に出る

金の為なら手段を選ばず、マイルの為なら手間を惜しまず、旅の為なら鬼と化す

【イタリア一人旅】カンポ広場を世界一美しく世界一くつろげる広場に認定です

Siena

こんにちは。鬼です。

シエナ(Siena)と言えば「カンポ広場」です。

なんでも「世界一美しい広場」と言われているそうで、私もこの広場を見たいがためにシエナまで足を延ばしたのです。

あれ?でも、確かベルギーの「グラン=プラス」も「世界で最も美しい広場」と言われていたような気がしますね。

まあ、細かい事は気にしないでカンポ広場を楽しみましょう!

カンポ広場とは

中世にカステルヴェッキオ、サン・マルティーノ、カモッリーアと言う3つの丘が合流する窪地に作られた広場です。

広場の形は扇形をしており、扇の要に当たる部分に向かって傾斜があるのが特徴的です。大学の講堂とか劇場の様な感じなので、色々な行事や儀式の場としても利用されていたようです。

そして、広場の北西には「ガイアの泉」と呼ばれる泉があり、広場のアクセントになっています。

 

そして、カンポ広場を世に広めた行事が、毎年7月2日と8月16日に開催される「パリオ(Palio)」という競馬ですね。

生で見たことがないのですが、中世にタイムスリップしたかのような光景を味わえるとのことで、絶対に見たいイベントの一つです。

パリオ開催日にはカンポ広場が人で埋め尽くされます。こんな光景になるそうです。

Palio Crowd

そして、広場に土が敷き詰められて競馬が開催されるのですが、シエナの住民達にとってパリオは遊びではなく真剣勝負なのです。

自分の住む地区の想いを背負っているため、馬を駆る姿は鬼の形相と化しています。

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とまあ、こんな感じで歴史あり感動ありの広場がカンポ広場なのですね。

カンポ広場の日常

シエナの街を歩いていると必ずいつかはカンポ広場に出てきます。

私は、プブリコ宮殿の正面から広場に入りました。

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暗くて狭い路地を抜けると、一面が光で満たされるような光景が広がります。

思わず、おおー!と心の中で声をあげてしまいました。

これが、あのカンポ広場かと。

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確かに美しいです。実際の広場も美しいですが、何というかその場の雰囲気が美しいのです。こればかりは肌で感じないと分かりませんが、想像を超える広場であることは確かです。傾斜していることも美しく見える原因なのかもしれません。

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それとも、広場を取り囲む建物の高さが一定であったり、レストランやカフェの色彩が揃っているからなのか分かりませんが、完全に私の中ではこれ程までに魅了された広場はありません。

後にベルギーの「グラン=プラス」にも訪れましたが、「カンポ広場」の方が私には合っているようです。

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傾斜の下の方から見るとこんな感じで、意外と傾斜がきついことが分かります。

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こちらが扇形の要に当たる箇所です。ここに立つと広場を一望できますし、ちょっと偉くなった気分になるから不思議です。

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カフェの中から見るとこんな感じなので、ゆったりビールを飲みながら眺めるカンポ広場も最高です。

形だけではなく、本当にゆったりできるとう点が私がハマった魅力なのかもしれません。

鐘楼マンジャの塔へ

シエナで最も高い建物に登る事ができるので、私もせっかくなので登ってみました。

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辺り一面同じ色の建物が立ち並んでいます。単純に凄い景色だと思います。

中世からそれほど街並みが変っていないのでしょうね。

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カンポ広場を上から見ると、扇形であることが良く分かります。

上から見ても綺麗ですね。いつまででも見ていられる景色でした。

夜のカンポ広場

一度ホテルに戻って、いろいろとやってから夜のシエナを徘徊してみました。

シエナは観光地ですが、治安はそれほど悪くない印象です。

ですが、ホテル周辺は人気がないため、念のため黒いハンチング帽に黒系の服で放浪者のような恰好で出歩きました。

私が危ない人に見えたかもですが。

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この路地を抜けるとカンポ広場に入ります。

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広場に隣接するレストランは大盛況ですね。

広場が見渡せる席は満席のようですし、お腹も減っていなかったので広場でゆっくりすることにしました。

ちっと路地に入ったところに瓶ビールを売っている小さな店があったため、景色を肴にビールを味わいます。

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レストランとは打って変わって、人は少なかったので回りの人と同様に傾斜しているところに座ってみました。

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良く見ると、レンガを敷き詰めた様な感じで手が込んでいるのが見て取れますね。これも美しく見える原因かもしれませんね。

ビールを飲みながら携帯をいじったり、寝そべってみたり、カメラで景色を撮ってみたりとまるで自分の部屋の様にくつろぐことができました。

意外と女性が一人で座っていたり、私と同じような青年が一人で飲んでいたりするので、私ばかりが浮いた存在になることは無かったですね。

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当時はCanonのEOS70Dを利用していましたが、使ったことが無かった白黒撮影も初めて実施してみたのです。

それほど、素でゆっくりできたという証拠ですかね。

今度は家族で座りに来たいと思わせるカンポ広場でした。

鬼でした。