鬼、金を食らいに旅に出る

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【ヨーロッパ縦断】世界一美しい広場「グラン=プラス」とは?フランス-ルクセンブルク-ドイツ-オランダと走った先のベルギーで見た風景

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こんにちは。鬼です。

サン=タヴォル(Saint-Avold)という町からの出発は早朝となりました。この旅では珍しく日の出前の出発でしたが、それには訳があります。本日の工程ではフランス、ルクセンブルク、ドイツ、オランダ、ベルギーの5カ国を回る必要があったため、少しでお午前中に距離を稼いでおきたかったのです。 

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ルクセンブルク

ルクセンブルクまでは1時間程度のドライブです。丁度日が昇り早朝の気持ちが良い空気を吸いながらの国境越えとなりましたが、本当にちょっと看板があるだけなので毎回見逃しそうになります。普通の看板と同様に得に主張することなく配置されているだけなので、見つけたら急いでカメラの準備をしなければいけません。

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ルクセンブルクはフランス、ドイツ、ベルギーに囲まれた神奈川県と同じぐらいの面積しかない小さな国ですが、街並みがとても美しく世界遺産にもなっているとのことでどうしても歩いてみたかったため、朝飯がてら散歩をすることにしました。

ボックの砲台という観光地の近くの駐車場に停めて、峡谷のような場所を下ってみましたが、公園のように整備されており早朝ということで人気もなくゆっくりと風景を楽しむことができました。

食事場所を探していたのですが、時間が早すぎたのか全く見つからず大きな橋を渡って谷を越えて駐車場まで戻ってきました。30分程度の滞在でルクセンブルクは終了です。きっと他にも見どころが満載なのでしょうが、またの機会に取っておきたいと思います。谷を境に新旧の建物が分かれている不思議な街でした。

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車は北上を続け、ドイツのケルンを目指しました。

有名なケルンの大聖堂は必見だということで、ひた走ること3時間程でケルンに到着です。ヨーロッパの田舎道は全てが絵のようで走っていても飽きないので、あっと言う間に時間が過ぎていきます。

ケルン

ケルンに到着したのが昼近くになっていたため腹ペコでした。というのも、朝飯ができる良い店が見当たらず、結局食べることができなかったのでケルンでは真っ先に昼食を取りました。お腹が空きすぎて写真をとることも忘れていましたが、おいしいパスタの店に入りカルボナーラで空腹を満たすことができて満足です。

 

お腹も満たされたため、目的の大聖堂に向けて歩きましたが本当に街の中にいきなり現れました。全体的に黒ずんでいるのですが、その様子も他の大聖堂とは違った迫力で圧巻です。日本も木造建築がすごいですが、石でここまで高い建物を何百年も前に作ってしまうヨーロッパ文化も凄いと感じます。

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ケルンの近くにはドルトムントという町があるのですが、サッカー好きの私は一度ドルトムントのスタジアムでサッカーを見たいと長年思っていました。

香川真司選手が所属していることで有名ですが、このスタジアムの凄いところは観客がまるで一枚の壁のようにグランドを取り囲んでいることです。普通は1F席、2F席といった隔たりがあるのですが、ドルトムントのスタジアムには隔たりがなく、最上段までがずっと観客席になっているため壁のように見えるのです。

 

そんな暑い思いを友人にぶつけてみましたが友人はサッカーに興味がないため、あっさりと却下されてしまいました。ドルトムントのスタジアムはいつかサッカーを見るために訪れたいです。無念です。

オランダ

ケルンを昼過ぎに出てオランダのロッテルダムを目指しました。オランダと言えば風車とチューリップのイメージなので最低でもこの風景は見たいということでドライブしていたのですが、途中から大渋滞が発生してしまいました。

ヨーロッパの渋滞の経験がないため、どの程度の時間がかかるのかが全く分からなかったのですが、渋滞になってから1時間経っても解消される様子もなく進んだ距離も微々たるものだったので、車の中でどうするか話をしたのですが、ロッテルダムに向かう渋滞であることが明確ということでロッテルダムは諦めることになったのです。

 

風車もオランダに入ればそこら中に見えるのかと思っていましたが、現実は甘くはなく全く現れてくれません。オランダでも取り高がゼロのままオランダを後にすることになるとは思いもしませんでしたがこれも旅行の醍醐味です。全てがうまくいく訳ではないということです。

舵を南に変更してベルギーへと方向転換したのでした。

ベルギー

オランダをショートカットしたおかげでベルギーには余裕をもって到着することができました。まずはホテル探しということで、ベルギーの中心地であるブリュッセルを目指すことにしました。

特に渋滞することなく夕方にはブリュッセル市内に入ることができましたが、ラテン系の住民が住むエリアに迷い込んでしまったらしく、狭い道を人と路上にならぶ商品の間を縫うように走る羽目になってしまいました。まさにゲームです。運転は友人でしたので、私は単純にこの事態を楽しんでいましたが友人は神経を使っているようで疲れ果てていました。

 

何とかちょっと綺麗な場所に出ることができ、ホテルも片っ端から探すつもりでしたがなんと一件目で運良く空き部屋があるとのことでチェックインです。

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例のごとく、入り口が極端に狭く急斜面を上る必要がある駐車場に案内されるのですが、もはや慣れましたということで難なくクリアしてこの日のドライブは終了です。

走行距離は730キロでしたが、距離以上になんだか疲れた一日です。渋滞が体力を奪うのですね。

グラン=プラス

ホテルに荷物を置いて、ブリュッセルの市内観光に出発です。

まだ日が高かったので夕飯前に有名どころを回れそうだったため、ベルギーで最も有名と思われる広場「グラン=プラス」を観光です。

世界で最も美しいと言われる広場とのことですが、このフレーズは結構多くの場所で聞いたことがあるような気がします。否定しているわけではないですが、それほどヨーロッパには素晴らしい広場が多いのです。

イタリアのシエナにあるカンポ広場、ベネチアのサンマルコ広場などどれも美しい広場であることは間違いなしです。

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この「グラン=プラス」はもちろん世界遺産に登録されていますが、フラワーカーペットの祭典が行われることでも有名です。

私もTVの特番で何度かこの祭典の様子を見たことがありますが、毎年テーマを決めて生の花で広場一面を装飾するというお祭りです。近年では日本がテーマに取り上げられたこともあるため、日本でも知名度が上がってきているようです。

 

人の手で一つ一つの花を広場に敷き詰めていくらしいのですが、ちょっと楽しそうですね。機会があればやってみたいものです。完成すると下の写真のように圧巻のフラワーカーペットが出来上がるのです。人生で一度は見たいものです。

この時の「グラン=プラス」は間違いなく世界で最も美しい広場ということで異論はないでしょう。

The Brussels 2014 Flower Carpet on the Grand Place - By Night

ちなみに、あの有名なしょんべん小僧もブリュッセル市内にあります。

世界中からの観光客でごった返していましたが、無事に鑑賞することはできました。

浜松町駅で日頃からしょんべん小僧に接する機会が多いですが、本場のしょんべん小僧は一味違って風格を感じました。

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日が沈み、あとはうまいビールと旨い料理を求めて店を探したのですが、店の雰囲気もいかにもヨーロッパという感じで良いですね。

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私たちもこの景色の一部となって旅の疲れを癒すことができました。

鬼でした。

つづく

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