鬼、金を食らいに旅に出る

金の為なら手段を選ばず、マイルの為なら手間を惜しまず、旅の為なら鬼と化す

【イタリア一人旅】中世の美しい要塞都市モンテリッジョーニ

Via Francigena, overlooking Monteriggioni.

こんにちは。鬼です。

フィレンツェが位置しているイタリアのトスカーナ州には大小さまざまな中世の街が点在しています。せっかくフィレンツェを起点とした旅ですので、これらの街を見ないわけにはいきませんので、一台の車を手配して回ってみることにしました。

フィレンツェからモンテリッジョーニへ

今回利用したのは、個人でツアーを企画している小さな会社です。会社というよりも夫婦で経営しているらしく、日本人でガイド担当の妻と、イタリア人でドライバー担当の夫という組み合わせです。

午前8時45分にホテル発のスケジュールだったため、ホテルのロビーで待ち合わせを実施し、軽く挨拶を実施したあとは早速目的地に向けて出発しました。

料金は400ユーロ程でしたが、電車やバスで行くのも難しそうな場所に行くため仕方がないです。しかし、日本語も通じますし、勝手に目的地に連れて行ってくれるため楽ちんな旅であることは間違いありません。

それに昼食代も込みですので、それほど高いとは感じませんでした。

今回のプランでは、モンテリッジョーニ、コッレ・ディ・ヴァル・デルザ、サンジミニャーノという3つの街を回ってもらう予定ですが、個人的に一番楽しみにしているのは石造りの塔が立ち並ぶサンジミニャーノという街です。

何かの本で写真を見てから、絶対に行ってみたいと思った街の一つです。

まずは、小手調べといった感じで、一つ目の街であるモンテリッジョーニに到着です。

フィレンツェからは南に50キロ程の場所なので、1時間半程で到着しました。

要塞都市の内部へ

車で街の入り口まで行ってもらったため、スグに街中に入ることができました。

今回のツアーはガイドさん付きですが、街に着いたら自由行動で見て回れるスタイルなので、自由気ままに過ごせるのが最大のメリットです。

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良い感じの街並みです。

近代的な建物は一切見当たらず、中世の面影を色濃く残している理想の街といった感じです。全く期待していなかった街ですが、観光客も多く人気のある場所なのかもしれません。雰囲気もゆったりした感じで、安心感がある田舎といったところでしょうか。

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石造りの家なので年代物なのかもしれませんが、このくたびれた感じの建物に緑のツタが巻き付いている姿も、美しさを感じる一因になっているのだと思います。

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なんだか、魔女の宅急便に出てきそうな家がいっぱいでちょっとテンションが上がっていくのが分かりました。どこを探検してもそれなりに絵になる景色です。

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街の中心の広場から北西の方向に進むと、城壁にポッカリと空いた入り口が見えてきます。サン・ジョヴァンニ門というらしいのですが、フィレンツェに向かう方角の門ということで結構な観光スポットのようです。f:id:rarmu23:20170605151249j:plain

外国の方はこの門の前で記念写真を熱心に撮ってましたので。。

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街の中心部はもはやセットの様に中世の街並みが綺麗なエリアです。

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ちょっとした遊び心があるオブジェも所々に見られますが、嫌みがなくイタリアのセンスを感じさせられました。

よく見ると、レンガだったり石だったりとツギハギだらけなのですが、これが綺麗に見えるのですから不思議なものですね。

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この街の家も他のイタリアの家と同様に、いったい内部構造がどうなっているのか想像できない外見をしています。1階なのか、2階なのか、1.5階といった概念があるのか全く分からない造りです。迷路みたい面白そうです。

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さて、今日は運転手もいるし、ホテルまで送ってもらえるため心置きなくお酒を楽しめます。広場を一望できるカフェでゆっくりとビールを頂きました。

イタリアですが、好きな銘柄であるドイツの「フランツィスカーナー」を見つけたので、そちらのビールで乾杯です。

誰もこの時間から飲んでいる人はいませんでしたが、人目を気にせず堂々と昼前からビールを堪能してしまいました。この時間を楽しむのも旅の醍醐味ですね。

本当に人目を気にせず旅ができるのであれば、朝食からずっとアルコールを飲んでいられる自信がありますね。

前世はドイツ人とかだった可能性があるかもです。

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ビールはこのタバッキで購入しました。

イタリアではタバッキの役割は非常に大きいです。

日本のコンビニよりも何でも屋的なお店です。

イタリアでお困りの際は、とりあえずタバッキに行けば大抵なんとかなります。

城壁の上へ

モンテリッジョーニは要塞都市ですので、街はぐるっと城壁に囲まれています。

その姿から王冠に例えられることが多いということですが、確かに綺麗に囲まれているのが分かります。

そして、この城壁は上に通路があり、観光客でも上ることができるのです。

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上ってみると、より一層中世の感じを味わえますね。

14の塔が存在するのですが、良い感じに風化していて時代の流れを感じます。

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その中でも中心的な塔の上には、旗が掲げられていますが見たことがない絵柄なので、おそらくはモンテリッジョーニの古くからの街の紋章?なのでしょう。

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先ほど、ビールを堪能した広場も一望できました。

小さな街ですが、ブドウ畑に囲まれた丘陵地帯にあり、城壁からは遥か遠くまで景色を楽しむことができました。

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イタリアはワインが有名ですが、トスカーナ地方のワインはこのような場所で作られているのかと思うと、美味しさも倍増しそうですね。

生産地を知れば、勝手ながら愛着も湧いてきてしまうので、私のイタリアワイン消費量も増えていきそうな予感がします。

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城壁の上の道はこんな感じで続いていますが、下はスケスケなので高所恐怖症の方は厳しいかもしれません。

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あっと言う間に集合時間になってしまったため城壁の外に出てみると、ガイドさんがブドウ畑を案内してくれるということだったので、城壁を望むアングルでブドウ畑が広がる風景を楽しむこともできました。

 

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なんだか、THEイタリアっていう感じの光景に感動です。

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今日の夕食では、絶対にトスカーナ産の赤ワインを飲むことを決意したのでした。

鬼でした。