鬼、金を食らいに旅に出る

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海外一人旅に英語力は必要か?実際の旅行シーンごとに使用した英単語とは

happy with dictionaries

こんにちは。鬼です。

先日、古い友人と話をした際に海外旅行の話題になったのですが、私はこの通り、普通の人よりは多く旅行に行っているため、どの国が楽しかったとか今度行くならこの国かな~などという話をして盛り上がりました。

そして、お約束として海外旅行を勧めた時に、友人は英語が話せないから海外はちょっとハードルが高いというのです。

いやいや、俺もほとんど英語話せないよ!

と私が言うと、友人だけではなくそれを聞いたほとんどの人はビックリすることが多いのです。

そこで今回は、私が海外に行った時にどの程度の英単語を発しているのか、どのレベルの英語力があれば海外一人旅を実行できるのかを実体験から考えてみることにしました。

大前提の定義

初めに、この話の大前提として義務教育としてアルファベットを習得し、基本中の基本の英語が分かる人とさせてください。

流石に、1を「ワン」、2を「ツー」という事を知らなかったり、ありがとうをサンキュー」という事を知らない人には海外一人旅は不可能かもしれません。

同じように、ギリシャ語やアラビア語圏などは今回の話から除外させて下さい。

数字すら何を書いているか分からない国には私が一人で行ったことがありませんので。

旅行前について

結論から言うと、旅行前についてはほとんど英語力は必要ないと思います。

インターネットで日本語で調べることもできますし、ガイドブックにも必要な情報が載っているため自分で英語を発して何かをする場面は無かったです。

イタリアでのサッカーのチケットも、日本語で取得方法を記載してくれているサイトがありますので、メジャーなスポーツ観戦や美術館でしたら、チケット手配で英語力が必要となる場面はないでしょう。

また、HISなどの旅行代理店でもお金はかかりますが、鉄道のチケット手配からホテルの予約まで依頼することができるので、不安であれば全てを依頼してしまうのもありだと思います。

私も初の海外一人旅では、移動手段となる飛行機や電車の予約と、全てのホテル予約を旅行代理店に依頼したおかげで、現地ではほとんど苦労することはありませんでした。

日本の空港について

ここでも英語力は不要です。

飛行機に間に合うように2時間前を目安に空港に行って、旅行代理店で指定されたチェックインカウンターでチェックインを済ませるだけです。

外国の飛行機会社であろうと日本語で対応してくれると思いますが、外国人に当たってしまっても、チェックインカウンターではパスポートを提示する程度の作業なので英語を発しなくても問題ありません。

飛行機の機内について

多くの人はここで初めて英語を発する事になるはずです。

そうです。機内食とドリンクサービスです。

まずは機内食の場合は、2つの選択肢から選ぶことが多いです。

「ビーフ or チキン」、「チキン or エッグ」 などです。

大切なのは、2つを聞き取れるかといことですが、運よく聞き取れた場合は素直に食べたい方を伝えましょう。

「ビーフ プリーズ」といった丁寧な感じでも、「ビーフ」という単語だけでも問題ありません。

最悪の場合は、機内食の現物を見せてくれるため、指差しで伝えればOKなので食いっぱぐれることだけは無いでしょう。

次に、ドリンクサービスです。

海外旅行ではアルコールを提供していることが多いので、ビールが好きなら「ビアー プリーズ」で通じます。ワインも「ワイン」といえばOKです。

ジュース系もカタカナ読みで「アップル」「オレンジ」で通じることでしょう。

水が欲しければ「ウォーター」という単語になります。

従って、機内では小学生レベルの単語で乗り切れるということです。

外国の到着空港について

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飛行機から降りたら、まずは人の流れに乗って歩きましょう。

空港内には分かりやすいように、絵による案内や、乗り継ぎでも困らないようにアルファベットや数字が記載されており、自分のチケットに書いてある番号に行けばなんとかなるようになっています。

世界中からアルファベットも読めない人が沢山集まる空港では、少しでも迷わない工夫がされているため思ったよりも迷う機会は少ないでしょう。

迷ってしまったら、そこらじゅうに係員がいますので、チケットを見せればどっちに行けばよいかを教えてくれるでしょう。

空港のラウンジを利用できる人は、ラウンジの入り口で係の人にパスポートと航空券、プライオリティパスなどのラウンジを利用できる身分であることを証明する物を見せればOKです。

「ハーイ」とか「サンキュー」程度の言葉は発しましょう。

シャワーを浴びたい場合は、「I want to use a shower?」と言えれば良いですが、「シャワー ユーズ オーケー?」といった感じで、単語の羅列でも通じました。要はシャワーを使いたいことが伝わればいいだけなので、シャワーとユーズの単語だけでも基本的には問題ないはずです。

しかし、海外一人旅をするうえでは、何かをしたい時に使う「I want to ~」や、どこかに行きたい時に使う「I want to go ~」という単語は大変重要なので、これくらいは勉強していきましょう。

空港からの移動について

土地勘のない国での始めの難関がホテルや市内までの移動でしょう。

まず、ハードルが低いタクシーの場合はと言うと、ほとんど英語力は必要ありません。

行きたいホテルの地図や、住所が記載されているバウチャー(ホテルクーポン券)を見せるだけでOKです。

金額も日本と同じくメーター表示されることが多いので分かりやすいですが、出発前にあらかじめ金額が決まっている場合もあるため、ホテルの場所を伝えたら「ハウマッチ?」と確かめる方が無難です。

電車やバスで行く場合は、チケットを購入する際に自動券売機や窓口で購入する必要があるため、ハードルが上がります。

特に自動販売機は国ごとに癖があるため、意図しないチケットを購入してしまう恐れがあるため、日本語に対応していない場合や、ガイドブックに買い方が載っていない場合は窓口で買うのが安心かもしれません。

窓口は人と話すためハードルが高いと感じるかもしれませんが、先ほど出てきた「I want to go ~」を利用すればなんとかなるでしょう。

それでも不安であれば、メモ用紙に乗車日、人数、出発地と目的地を記載すれば間違いないでしょう。

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ホテルについて

ホテルに着いたら、パスポートとバウチャーを提示して「チェックイン プリーズ」と言えばOKです。

その際に、デポジットという預り金の代わりとしてクレジットカードの提示を求められる場合もありますが、「クレジットカード」という単語が聞こえたら提示しましょう。

「クレジットカード」を持っていない場合は、現金を預ける必要がありますが、いきなり現金を請求されてパニックになる可能性があるため、知識としてデポジットというものがあるということは押さえておきましょう。

現金で支払った場合、チェックアウトの際に追加で費用が掛かっていなければ支払ったお金は返却されますので安心してください。

ちなみに海外では、クレジットカードは信用力の象徴と見られることが多いです。クレジットカードを発行できる信用が私にはあるということをカードを提示することで相手に知らせることができるのです。

海外ではゴールドカードやプラチナカードを提示した途端に、態度が一変することも良くあります。変なトラブルに巻き込まれないためにも、クレジットカードは国際ブランドが違う数種類のカードを持っていくことをお勧めします。

※国際ブランドとはVISA、JCB、アメリカンエキスプレスなどです。

※クレジットカードの裏面には絶対にサインしましょう。海外では必ずと言っていいほどサインをチェックしますし、サインがないカードは利用自体を断られることもあります。サインについての記事も参考にしてみてください。

ホテルでは英語を発するというよりも、朝ごはん「ブレックファースト」が何時からなのかを聞き取る力の方が大事かもしれません。

そして、外出の際には部屋の鍵を預けるのですが、問題はホテルに戻った時です。

自分の部屋番号を伝える必要があるためです。

「11」など簡単な場合は「イレブン」などの英数字の読み方で良いですが、「111」などの場合は、「ワン、ワン、ワン」でも問題なく通じるので、3桁以上の部屋番号の場合には単純に数字をそのまま伝える方が楽だと思います。

観光について

旅行のメインとなる観光時にはどのような英語を話したかを思い出してみましたが、やはり、道に迷った場合に行きたい場所を聞くために「I want to go ~」を数回利用した程度です。

美術館やコンサート、スポーツ観戦についても事前にチケットがある場合は、ほとんど英語は発する機会がないですし、窓口でチケットを購入する際も、「ワンパーソン プリーズ」で人差し指で1人だとジェスチャーを加えれば全く問題ありません。

あまりお勧めしませんが、誰かに写真を撮ってもらいたい時は「Please take a picture」か「ピクチャー プリーズ」と言ってカメラを差し出せば100%意図は伝わります。

カメラを預けたら、そのまま盗まれる事件もよく耳にするため、日本と同じような感覚で他人に写真を撮ってくれるように依頼する行為には、それなりの危険が伴うことを覚えておきましょう。

食事について

まずは、一人でも入れるようなレストランを見つけることが最大の難関となることでしょう。何度一人旅に行っても、レストランに入るのは緊張するものです。

この雰囲気であれば一人でも問題なさそうだと感じたレストランを発見したら、「ワンパーソン OK?」と言って中に入ります。

断られることは滅多にないですが、無理そうならリアクションで分かると思いますので、そこまでの英語聞き取り能力も必要ないと思います。

席に案内されたら、メニューとご対面することになりますが、海外のメニューには料理の写真が載ってない事のほうが多いため、英語で記載された料理名を解読するしかありません。ところどころ理解できる単語があるはずなので、それらの単語から推理してどんな料理かを想像するのも楽しいですが、全く分からない場合は、店員さんを呼んで(声を出して呼ぶのは避けましょう。目が合ったら手を挙げれば来てくれます。)ガイドブックなどの料理の写真を見せると、お好みの料理がどれかを指さしで教えてくれるはずです。

注文する際も、メニューを指さして、「これ」を意味する「this one」を利用すれば問題ありません。

食べ終わってお会計をする場合も店員を呼び、「チェック プリーズ」と言ってお会計したい気持ちを伝えることが多いです。このフレーズは今のところ、英語圏意外の全ての訪問国でも通用しています。

ちなみに、外国ではテーブル会計が一般的なので、店員が運んできてくれる明細通りの金額をテーブルに置いて帰るか、クレジットカードを渡して決済してもらえばレストランクリアです。

日本人の感覚だと、明確に会計が済んで店員さんにお店の外に出ていいよと許しが出るまでは店の外に出てはいけない感じがしますが、外国ではここの感覚がちょっとアバウトな感じがします。

お金を支払えば、店員が「サンキュー」などの感謝の言葉を発しますが、店の出口に誘導することはなく、客が勝手に店から出ていく感じなので、本当に帰っても良いのかが不安になるかもしれません。しかし、きちんとお金を支払ったのであれば問題になることはないので、ちょっと戸惑うかもしれませんが、そういうものなのだと割り切るしかないのです。日本の会計システムの方が世界的には珍しい部類なのかもしれませんね。

まとめ

改めて旅行での記憶を思い返してみると、ほとんど英語を話していないことが分かりました。ちょっと恥ずかしいレベルの英語を使っていますね。

英語らしい英語は、「I want to ~」くらいですが、それでも何度も一人旅を乗り切っています。

もちろん、もう少しまともに英語を話せれば、より一層その国を理解できますし、人々とコミュニケーションが図れるため、旅の満足度も各段に上がることは確実だと思います。

しかし、この程度の英語力でも海外一人旅は可能であるということは確かですし、現地に行かないことには理解できないことも山ほどあります。

【百聞は一見にしかず】なのです。

もしも、自分は英語が苦手だから海外に一人で行くことは絶対に無理だ。と考えている人がいるのであれば、深く考え過ぎずにまずは安全な国に行ってみることをお勧めします。まずは第一歩を踏み出す勇気が大事なのです。

 

結論として、一人旅に必要な力は、英語力よりも行動力や気持ちを伝える力であると思います。

少しでも一人旅の仲間が増えることを期待します。

鬼でした。