【イタリア一人旅】水の都ベネチアは島全てが散歩道
こんにちは。鬼です。
イタリア一人旅では超有名な観光地であるベネチアにも行ってみました。あまりにも有名過ぎて、現地に行く前からある程度の光景を予想できてしまうという場所ですが、それでも一度は行ってみたかったので単身で乗り込んでみました。
回りはカップルやツアー客ばかりで、一人だと何かと不都合があるのではないかと思ってましたが、意外にも一人にも優しい街でした。メインストリートを外れれば閑静な住宅街といった感じでゆったりと風景を楽しむ事もできるのです。
フィレンツェからベネチアへ
ベネチアへ向かう日は小雨が降るあいにくの天気でした。
ホテルのテレビで見た天気予報ではベネチア方面は晴れていると言っていたので、その言葉を信じて駅に向かいました。
フィレンツェの主要駅である「サンタマリアノヴェッラ」駅までは歩いて数分です。
しかも、今日はベネチアで泊まりますが、フィレンツェのホテルも予約したままなので、荷物はリックサック一つという身軽な服装なので快適です。
今回ベネチアまでお世話になるのが、イタリアの鉄道で.italo(イタロ) と呼ばれる高速車両です。
フェラーリを連想させるレッドに、魅力的な曲線美はいかにもイタリアの鉄道らしい艶めかしさを感じます。全てはセンスの良さなのかもしれませんね。
フィレンツェを10:55発でベネチア着が13:00なので、約2時間の旅ですが私がこの鉄道を選んだのには理由があり、一人で優雅に旅をしたいと言う思いから一人席をチョイスしたためです。
値段も普通よりはかなり高いですが、当時の私は金に糸目をつけないという豪遊ぶりを披露していたため、ちょっとした移動にも快適さを有線させたのです。
写真の奥に見えるような、一人掛けの席で向かい合わせが無いように一列目を予約してみました。
結果的には本日に限ってなのか、ほとんど客がいなかったため、どの席でも一人で満喫できたのですが、そればかりは当日にならないと分かりませんのでしょうがないですね。
いきなりベネチア
コーヒーを飲んだり、ネットをしたり、風景を楽しんでいるとあっと言う間にベネチアです。快適な旅であるほど時間は短く感じますね。
豪華客船が停泊していたりと、ベネチア感が出てきました。
ベネチアの玄関口は、「ベネチア・サンタ・ルチーア」駅ですが、外観はこのようにかなり質素です。
ですが、反対側を見るとそこにはTHEベネチアの風景が広がっていました。
時間が無い人にはここの風景だけでも十分なのではないかと思わせるほど、ベネチア感が満載です。運河あり橋ありゴンドラありといきなりメインを味わえてしまうのです。
ベネチアの歩き方
ベネチアの本島には車の乗り入れができません。
従って、ベネチアを回る手段は水上バス(ヴァポレット、vaporetto)という大人数を一度に乗せることができる船か、水上タクシー(モトスカーフィ、motoscafi)、運河の両岸を行き来するための渡し船(トラゲット、traghetto)を利用する必要があります。
鉄道駅の前にはそれらの船の乗り場があちこちにあるので、始めはどの船が目的地に行くのか分からずに混乱してしまうかもしれません。
そのような場合は、徒歩で本島内を歩いてみましょう。
島の端から端まで歩いても2キロ程度なので、景色を見ながら歩けば気にならない距離?だと思います。
ちなみに、ベネチアでは車の乗り入れが禁止されているというか道路が無いですし、自転車での走行も禁止なので、船か歩きの2種類の移動手段に限られますので、この点はしっかり覚えておきましょう。
ベネチア散歩
ベネチアでの滞在時間は次の日の夕方までなので、ゆっくりできるため取り敢えず歩いて回る事にしてみました。
半分くらいの人が船に乗ったのか、橋を渡って島に渡って来た人はかなり少なくなっていました。それでも島の内部の道は大人がすれ違うのがやっとという感じで、大変狭いためところどころで渋滞が発生してしまいます。
ベネチアに入ったばかりなので、カメラで写真を撮る人が多いというのも原因ですね。
そう言う私もパシャパシャ写真を撮りまくりです。
ベネチアの中にはたまに公園があり、歩き疲れたら休むことも可能です。
そう言えば昼食がまだだったため、レストランを探してさまよい歩いていると、運河の脇にテラスがあるお店を発見しました。
客がいないため、一人でも気兼ねなくゆっくりできそうな雰囲気だったため、即決して入店しました。
通りと運河を眺められる絶好のロケーションです。
早速、イタリアンビールのモラッティを胃の中に流し込みながら、メニューとにらめっこです。
ほぼ読めなかったですが、リゾットという単語を見つけたので、イタリアでの初リゾットを頂く事にしてみました。
最高です。
ちょっと芯が残っている感じですが、これがイタリアのスタンダードなのでしょう。お替りしたくなるほど美味しいリゾットでした。海の街らしく貝も入ってました。
と、そこにゴンドラが現れました。
どうやらゴンドラの船着き場も兼ねたレストランだったようです。
ゴンドラ乗りのお兄さんが記念写真を撮っている姿はなんだかお茶目ですね。
相当な修行を積んでゴンドラ乗りになるそうですが、それだけベネチアでも人気の職業なのでしょうね。確かに世界中から来るお客さんを楽しませるという職業は魅力的ですもんね。
ベネチアで最も有名なリアルト橋
ベネチアにはカナル・グランデという巨大な運河がS字に通っているのですが、その運河に架かる橋の一つがリアルト橋です。
よくベネチア観光のTV番組や、ガイドブックに載っている為、日本人には馴染み深い橋であることは間違いないでしょう。
私も初めて見ましたが、想像以上の大きさと人の多さでした。
しかも、橋にはお店があるのは知りませんでした。お店の裏側から運河を眺める事ができるのですね。
これだけ大きい石造りの橋ですが、落ちないか心配になってしまうのは私だけでしょうか。それほど大きいです。
こんな感じで人で溢れかえっています。
その人ごみをかき分けると、ベネチアに来たのだと再認識できる景色を拝むことができました。
本当に水の都なのだなと、しみじみと見入ってしまいます。
しかし、半端ない船の数ですね。一体どれ程の船が存在していることやらです。
そろそろ歩き疲れたきたので、今晩のホテルに向かう事にしました。
途中の小さな運河も全て見どころです。実際に生活するには不便そうではありますが、これ程の景色を毎日見て過ごせるのであれば多少の不便さは問題ないのでしょうかね。
ベネチアに来たのだから一度ゴンドラに乗りたいと思っていましたが、値段の高さと一人で乗るためにはハートの強さを求められることが分かったため、この旅ではゴンドラ乗船は諦めることにしました。
いつの日かまたチャレンジしにベネチアに戻ってきたいと思います。
鬼でした。