鬼、金を食らいに旅に出る

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【日本酒】十四代と朝日鷹の蔵元「高木酒造」に行ってきた

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こんにちは。鬼です。

予想以上にアクセス数が多かった「朝日鷹」、「十四代」という山形の日本酒についての追加調査を実施したので報告いたします。

「朝日鷹」ってどんな酒?という人は下記の記事を参照してみてください。

簡単に言うと、伝説的な日本酒である「十四代」の下位カテゴリーに位置する大衆酒です。しかも、安いし旨いしで最近では東京でも目にすることが多くなってきたことから、帰省で山形に帰ってきたついでに「朝日鷹」の現状と高木酒造酒造さんを訪問してみましたので、その時の様子をお伝えします。

【日本酒】高木酒造 朝日鷹 十四代を生み出した酒蔵の晩酌酒

山形駅前で早速「朝日鷹」発見

山形駅前には小規模ながら繁華街が広がっており、居酒屋やラーメン屋が軒を連ねているのですが、その中の1件で早速「朝日鷹」を見つけました。

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「朝日鷹」を十四代の蔵元の酒として前面に押し出していますね。

高木酒造がある村山市から30キロ程離れている山形駅前でも、探せば簡単に「朝日鷹」を飲めそうな状況であることが分かりました。

短期間の出張などで時間が無い方は、是非とも山形駅前を散策してみてはいかがでしょうか。きっと山形の様々な地酒を堪能できることでしょう。

親父の話では、「朝日鷹」に限って言えば、近所のスーパーで開店と同時に買いに走れば購入できるそうです。

購入できる店舗の名称は控えさせてください。

親父さんの楽しみを削る訳にはいかないので。

従って、山形県村山市では半年前と変わらず購入難易度は低いと思われます。

Amazon、楽天市場でも取り扱いがあるので、手に入れようと思えば手に入る酒であることは間違いありません。

高木酒造へのアクセス

ホームページが存在しない高木酒造さんですが、地元では有名な酒蔵で住所も公開されていますので行こうと思えば誰でも行くことができます。

しかし、電車の駅からはかなり離れているということと、バスも限られた本数しか出ていないため、基本的には車でのアクセスになることでしょう。

私は、運動のため10キロの道のりを走って訪問してきました。

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私の実家からだと、国道13号から高木酒造さんがある富並という地区に行く道があるので、その道に沿って走ってみました。

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金谷工業団地を抜けると、山形新幹線が走るJR奥羽本線に架かる陸橋が見えてきます。

この辺りは既に山道ですので、軽い気持ちで歩くのはあまりお勧めできません。

なぜならこの付近では熊が出没する危険性もあるからです。

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この様な看板が至るところに立っています。

かなりシュールな看板ですね。

事故が起きてからでは遅いので、特に朝と夕方の山道の一人歩きは避けましょうね。

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小高い山を越えると、最上川が見えてきました。

この水が美味しい日本酒を産むのですね。改めて自然の恵みに感謝しないといけないと思いました。

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途中に点在する集落を抜けると、いよいよ富並地区が見えてきました。

山に囲まれた場所なので、やはりアクセスに難ありですが、実際に来てみると大自然に囲まれた良い場所なんです。

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地元の酒屋で遂に「朝日鷹」の看板を発見しました。

期待が高鳴ります。

高木酒造の全容

念のため最初に断っておきますが、今回はノーアポの突撃訪問であり、高木酒造さんとは何のコネクションもありませんので、外からこっそり激写した写真が今回の報告の全てとなります。

もちろん敷地内には一切足を踏み入れていませんので、内部がどうなっているかはご想像にお任せします。ご了承くださいませ。

しかし、これまで敷地外から撮られた写真をあまり見たことがないため、謎のベールに包まれた蔵元の全体像を把握することはできることでしょう。

それでは、早速見ていきましょう。

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民家の中に突如、時代劇に登場するような塀が見えてきますが、高木酒造さんを取り囲む塀です。

近年作られたような新しさを感じました。

全体的に白と黒を基調としたシックな建物となっているようです。

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自宅の玄関と思われる門には、しっかりと"高木"という表札が掲げられており、高木酒造さんであることが確認できます。

また、家紋である「丸にちがい鷹の羽」が門に掘られており、ちょっとした威厳を感じますね。

家紋がある門を最近では中々みる事がないですからね。

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外から見える蔵の窓には立派な杉玉がありました。

良い色になってきてますね。 

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注目すべきは蔵の扉に描かれた鏝絵(こてえ)という細工ですね。
大変珍しいものだそうで、素人が見てもなんだか凄そうだと感じることでしょう。

これもお酒に関係のある絵柄のようですね。

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杉玉のある蔵を通り過ぎて高木酒造の正面に向かうところですが、この塀の長さから敷地の大きさが分かります。

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そしてここが、高木酒造さんの正面になります。

イメージしていたよりも近代的な印象を受けました。

奥には木造の建物が見えるので、そっちが昔からある建物なのでしょう。

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真っ白な建物には、「高木酒造株式会社」と記載されている看板があるため、間違いなくここが高木酒造の本丸ですね。IMG_4215

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他のちゃんとしたお酒の雑誌で見た玄関は、どうやら外からはよく見えない場所にあるようです。 

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写真だと、レンガ造りの煙突の右下のしめ縄があるところが、「十四代」と書かれた木製の看板が掲げられている有名な玄関がある場所みたいですね。

せっかくなので見たかったですがしょうがないですね。

なにせアポなしですから。

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この正面の門には名前があるようで、獅子門と言うみたいです。

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そして、獅子門の向かいには不釣り合いなバス停があるのですが、どこに行くのかどこから来ることができるのかが全く分かりませんでした。

地元民でも分からないって、ちょっと考えものですね。

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方面ってどこに行くねん!どこに停まんねん!

って感じでした。

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獅子門を過ぎると、巨大なタンクが見えてきます。

この施設も大変綺麗で、最近作られた施設と思われます。

凄く古い建物や設備をイメージしていたので、ここも私の頭の中の想像とは異なっていました。

しかし、よくよく考えたら日本有数の蔵元で、全国展開する為には相当な設備が必要なはずですので、これでもまだ小さい方なのかもしれませんね。

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更に進むと、巨大な倉庫の様な建物もありました。

出荷前の酒を保管しているのでしょうか。外にもケースに入った一升瓶が見えましたが、銘柄までは確認できませんでした。

そして、全ての建物に龍のようなカッコいい紋章が付いていて、これまた威厳を感じさせますね。

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「十四代」が売れてから立て直したのでしょうが、田舎にある施設とは思えない建物ばかりで、いかに「十四代」が売れたのかを垣間見ている感じです。

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今回は「十四代」、「朝日鷹」の蔵元である高木酒造さんに訪問しましたが、こんな田舎道のすぐ脇に巨大な施設がある光景は圧巻でした。

ここからまた新たな伝説の酒が生まれることを期待したいですね。

ちなみに、高木酒造さんではお酒の現地販売は行っていませんので、訪問する際はご注意ください。

実際に見た感じでも販売所らしき建物は見当たらなかったので、近くの酒屋さんで購入するしかないみたいですね。

地元の酒屋で目にした光景

帰り道で偶然見つけた酒屋のワンショットです。

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私はこれだけ「十四代」が並んでいる酒屋を見たことはありません。

値札がなかったため売り物ではないのかもしれませんが、気持ちいいくらいに高木酒造一色です。

流石は高木酒造さんのお膝元といった感じですね。

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このように自然豊かな土地で造られている日本酒です。

どうしたって美味い酒が生まれる訳ですよ。

「十四代」は知っているけど、「朝日鷹」ってどんな酒?という人は下記の記事を見てみてください。今ならまだネットで普通に買えますよ。ちょっとプレミア付き始めましたけど。

鬼でした。