鬼、金を食らいに旅に出る

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【国内-九州】JR指宿枕崎線で行く砂風呂とビンタ料理の旅行

JR日本最南端の駅 指宿枕崎線 西大山駅

こんにちは。鬼です。

念願のJR指宿枕崎線に乗ることができる喜びで気持ちよく目が覚めました。

あいにくの曇り空ですが、雨は降っていないようなので予定通りに鹿児島中央駅に向かいます。

本日の予定は、完全に電車の時刻表に合わせての行動になるのですが、枕崎に行く本数が限られているため早朝から動き出さないといけないのです。

本日の予定

いい感じに途中の指宿で砂風呂に入り、枕崎で昼ごはんを堪能するためには以下の電車に乗るしか選択肢はありません。1時間に数本の電車が走っていますが、枕崎まで行く電車は2時間に1本ペース程度なのです。

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7:51 鹿児島中央発

8:59 指宿着

 ★砂風呂体験

11:27 指宿発

12:52 枕崎着

 ★ビンタ(カツオのお頭)料理

 ★ぶらぶら散歩

16:03 枕崎発

18:41 鹿児島中央着

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早速、鹿児島中央駅から電車に乗り込みましたが、予想に反してかなりの乗客が載っていました。ほとんどが学生さんで通学時間帯とかぶってしまったようです。

しかし、途中の坂之上という駅でドッと学生さん達が降りた後は数人の乗客が残るだけというローカル線の雰囲気になっていました。

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曇り空ですが、車窓には薄っすらと桜島が確認できます。

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電車の車体は少し前の型のようですが、それほど詳しくないためその雰囲気だけを味わいました。

私は、よく電車に乗りますので乗り鉄の部類に入るのかもしれませんが、車両にも電車にも時刻表にも詳しくないため鉄っちゃんを名乗れないと感じています。

ただ単に、移動手段としてや車窓を楽しみたいからという理由で乗っていたのですが、せっかく色々な鉄道に乗るのなら記録に収めておこうと思い立ち写真に車両を入れるようになりました。

ということで、JR指宿枕崎線の車両も記念に撮っておきます。

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黄色い車両ですね。

すみません、この程度の感想しか言えない自分が恥ずかしいですが、ご了承くださいませ。

指宿の砂風呂

時刻表通りに指宿に到着です。

ネットで事前に調べておいた「砂むし会館砂楽」まで徒歩で向かいました。

駅前にはタクシーが止まっていますが、私は自費でタクシーを乗ることは滅多にありません。治安が悪い外国などは別ですが、極力歩ける距離は歩き歩けない距離は現地のバスなどを選択するのが習慣になってしまいました。

その方が一気に現地に溶け込めると思っています。

今回も1.5km程の距離だったので指宿駅前の商店街を通って、てくてくと歩いてみました。

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歩道には一定間隔ごとに花が描かれています。ちょっと味があっていいですね。

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早い時間だからというわけでは無いかもしれませんが人通りが無く、ちょっと哀愁が漂う温泉街といった感じが私は好きですね。映画なでに出てきそうな感じです。

商店街を過ぎると、砂むし会館への標識が出てきますのでその方向に歩みを進めました。駅からゆっくり歩いて20~25分程で到着です。

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ここには外国人やら旅行客が大勢いて、街の雰囲気とはガラッと変わってにぎやかです。朝早くから営業しているので、既に多くの人が砂風呂を楽しんでいました。

スマホをロッカーに入れてしまったため写真はないのですが、真っ裸に浴衣一枚を羽織って海岸の砂浜に建っている大きな小屋に向かうと、スタッフが声をかけてくれて言われるがままに砂の上に寝そべる形になります。

あっと言う間に砂を全身にかけられて、かなりの重量感がありました。

砂風呂に入る目安は10分程と短く感じますが、実際に入ってみると確かに10分くらいが丁度いいかもしれません。想像以上に地面が熱く、数分で汗が噴き出してきますし、砂で覆われているため熱がこもって不思議な感じになってきます。

砂って結構重いので、生き埋めになったら脱出できないかもなとか考えているうちに限界を迎えてムクッと起き上がり、砂風呂体験は終了です。

見聞きしたばかりでは分からない事もあるので、体験できて本当に良かったです。

肌に着いた砂は、隣接する温泉施設で洗い流してさっぱりできます。

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帰りは、また駅までのんびり散歩です。

海岸線沿いに小さな道があるので、今度はその道を歩いてみました。

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晴れていれば綺麗な景色に違いありません。海の水も透き通っているため、きっとエメラルドグリーンの海なのでしょう。今日は灰色の海ですが、これはこれで綺麗です。

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鹿児島に来て「タイヨー」というスーパーを良く目にしました。

喉が渇いたため偵察がてら行ってみると、やっぱり現地の食材とか総菜が並んでいます。現地の料理屋さんもいいですが、お金を節約したいときにはスーパーで総菜と酒を買って安宿でチビチビ飲むというのも面白いものですよ。

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電車に間に合うように指宿駅に戻ってきました。

お客さんはやっぱり数名程度しかいませんし、ほとんどが観光客のようです。現地の人は車移動なのでしょうね。

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中国の桂林にあるような細長い山も途中で見かけました。

桂林にもいつか行ってみたいな~とか、目に入ることだけを考える時間って貴重です。

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JR日本最南端の駅

そうこうしていると、ちょっと楽しみにしていた「JR最南端の駅」である西大山駅に到着です。

 

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「JR」という枕詞が付きますが、一番南の鉄道駅ということで駅には数名の観光客が車で来ていました。私も車外に降りて記念碑を写真に収めてみました。

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JR最東端の東根室駅にはJR花咲線に乗る旅で行ったことがあるため、2つ目の端の駅に来たことになります。残りは最西端の佐世保駅と、最北端の稚内駅ですが、ひょっとすると今回の旅で佐世保には行けるのではないかと思い立ってしまいました。

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一応、車両もパシャリと。

枕崎でビンタ料理

喉かな港町を眺めながらひた走ると遂に枕崎に到着です。

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こっちは、本土最南端の始発・終着駅と言っていますね。

色々と特色を出そうと頑張っているようです。

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北海道の稚内駅から枕崎駅まで伸びる線路の距離は3099.5kmだそうです。

その端がここだということなので、ちょっと感動してしまいました。よく線路を引いたものですね、3000kmって尋常な距離ではないですし、地元の線路もここまで繋がっているのだと思うと感慨深いです。

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駅前のモニュメントを見ながら、今回のメインの一つであるビンタ料理のお店に向かいました。13時近いということで14時半まで開いている「一福」に行ってみると、なんと定休日ということです。まずい。

もう一軒は13時半までの「魚処 なにわ」というお店なので、走って向かったところビンタ料理もまだ大丈夫とのことだったので一安心です。

実はこのお店は、「男の隠れ家」に取り上げられていたお店なので来てみたいとは思ってましたが、昼の営業時間が短いため諦めていたお店なので入店できて本当に良かったです。

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まずは、ビールとカツオの酒盗で乾杯です。

ビンタ料理とは、カツオのお頭を味噌で煮込んだ料理のことです。

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運ばれてきたビンタ料理は凄い迫力でした。ラーメン丼ぶり程の器にお頭が乗っている姿は圧巻です。

女将さんに食べ方をレクチャーしていただき、食べ始めたのですがかなりのボリュームですし、想像以上に肉が詰まっているためこれだけでもお腹いっぱいになりそうです。

このビンタ料理は定食で頂いたのですが、ビンタ(お頭)、たたき、カツオの天ぷら、お味噌汁、ご飯(食べ放題)まで付いて1,500円というお値段です。

最高ですね。

食べるのに1時間程かかってしまい、13時半をゆうに過ぎていましたが女将さんからは「ゆっくり食べていいですからね」と声をかけて頂き、十二分にビンタ料理を堪能できました。

夜に来たなら、このビンタだけでも数時間は飲める自信はありますね。

コスパ最強のつまみになることでしょう。

枕崎の香り 

枕崎はカツオ節で有名な街です。

街を歩けばそこら中にカツオ節を製造している工場やお店を確認できますし、街全体にカツオ節のいい匂いが立ち込めているのです。

大袈裟な表現ではなく、本当にどこに居てもカツオ節の香りがあるというのは凄いことです。毎日嗅いでいたら飽きてしまうかもしれませんが。。

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道路に面した工場からは、カツオ節用のカツオが大量に加工されていました。

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枕崎では3時間程の時間がありますが、当初は申し越し昼食に時間をかける予定でしたが、営業時間の関係で早めに食べてしまいましたし、お腹はいっぱいなのでハシゴする気分でもありません。

従って、ちょっと離れていますが温泉に入ることにしたのです。

枕崎なぎさ温泉

枕崎駅から2km程離れた海沿いに「枕崎なぎさ温泉」というのがあることが分かったため、早速そこに向けて歩き出しました。

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東シナ海はかなり荒れています。小雨もちょっと降ってきましたが、傘をさすほどではないためそのまま歩いてみると、少し坂になっているので食後の運動としては最適な感じでした。道から見える景色も抜群です。

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得たいの知れない木が並んでいたのですが、魔界にでも生えてそうな木ですね。何重にも折り重なった幹がちょっと迫力ありすぎです。なんという木なのかは結局不明でした。

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30分程の道のりの先にお目当ての温泉が現れました。

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建物自体は結構新しくて綺麗です。

この温泉の名前が入ったタオルを記念に購入してみましたが、入浴料金は330円と激安です。

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かなり大きな露店風呂からは、立神岩と呼ばれる直立した岩や東シナ海が一望できますし、枕崎市内も眼下に広がっています。

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夕焼け時の写真を見ると、またその時間帯に訪れたい温泉だと思いました。

しかし、あそこに見える枕崎市内まで戻るのかと思うとちょっと凹みますね。こんなに歩いたかなと一瞬目を疑う程の距離です。 

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帰路は、坂道を下るため行きよりも楽に市内まで戻ってこれました。

どこもかしこもカツオ一色の街でした。

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3時間だけでしたが枕崎を観光し、表面だけでも堪能できたのでいざ鹿児島に帰還です。帰りは人も少ないだろうということで、またしても駅前の「タイヨー」スーパーで缶チューハイとおつまみを購入して電車に乗り込みました。 

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姿が富士山に似ていると言われる「開聞岳」には雲がかかってましたが、山までの距離が近いせいか、かなりの威圧感を感じる姿です。

酒も入っていたので、うとうとしながら電車に揺られると鹿児島までの数時間もすぐでした。

ちなみに、本日の宿は電車の中で楽天トラベルを利用して予約したホテルです。

鹿児島の繁華街を見てみたくなり、天文館という地区のセントコスモというホテルにしてみました。

鹿児島料理で晩御飯

宿に荷物を置いたら早速、晩御飯を探しに出発です。

事前に念のため調べておいた、地元の料理が味わえる「鶏とたまご」さんに行ってみました。

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このお店でも鳥の刺身を注文です。

新鮮な鳥って歯ごたえがあって味も濃厚で酒が進みます。

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昼にたらふく食べたのに、夜になるとお腹が空くもので玉子焼きとから揚げもチョイスしてみました。どれもこれも美味しいです。

野菜不足の私には、かたわらに添えられているサラダも本当に助かります。

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焼酎を三杯いただいたところで、1,500円の飲み放題の方が安くなるよと店員さんに進められ、飲み放題に変更したため焼酎を気兼ねなく飲みまくりました。

程よく酔ってきたところで、大将からキビナゴを進められるがままに頼んでみると、綺麗に盛り付けられたキビナゴが登場です。

写真用にと、手を加えていないキビナゴを左脇に添えてもらいました。

銀色の帯を持った小さな魚であることが分かりますね。

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〆は、鳥雑炊です。

この時点でもはやベロベロですし、お腹もかなり満腹でしたがついつい頼んでしまいました。

電車に乗って、食べて飲んで、温泉に入ってと堕落した一日でしたが記憶に残る一日でした。

鬼でした。

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